
現場の人員計画の課題も解決でき、
職員のモチベーションにもつながりました
社会福祉法人 同朋会
特別養護老人ホーム同朋園 事務長
鳥巣 邦子様

課題は人員不足
現場の人員計画にも頭を抱えていました
―SEIJOのサービスを利用する以前の課題を教えてください
新卒者の採用が難しくなり、計画的にスタッフを入れられないことで、現場の人員不足が課題になっていました。
今は介護の学校自体が少なくなってきているので、福岡県全体で学校の生徒さんを取り合っているような状態です。
当社でも、元々常勤スタッフをメインとしてやってきていたので、新卒採用を主にしていました。
でもそれが全くできなくなってきていて、中途採用やパートの採用にもシフトしていました。ただやっぱり中途の方は教育やマネジメントが難しかったですね。
中途の方は別の施設で働いた経験がありノウハウをお持ちなのですが、施設によっても利用者様のレベルなど様々な違いがあり、その経験が逆にネックになってしまうこともありました。他の施設に簡単に転職できる状況でもあるので、どうしても定着率が低かったです。
―課題解決のためにどのようなことをされましたか?
以前はあまり採用に有利ではない立地条件だったこともあって、採用問題などの事情も含めて今の場所に移転してきました。
それでも、それ以上に介護業界全体として人員の母数が減っていっているので、やはりなかなか思うような採用はできていませんでした。
その他にも、ホームページのリニューアルや求人広告、紹介、派遣など、一般的に考えられることはほとんど全てやったと思います。
人がいないっていうのは本当に全部に関わってきます。
もちろんご利用者様にもご迷惑をかけるし、職員の士気にも関わってくる。
人員の配置基準があるのでそれを割ることはできないし、そうするとやっぱり他の介護士に負担がかかってしまうんです。
計画的に人を入れることができないので、現場の人員計画にも頭を抱えていました。

一度は利用を見送った外国人雇用
しかし他施設に先駆けて導入することへ
―サービスを利用されようと思った経緯を教えてください
外国人留学生の受け入れは当社にとっても初めての取り組みだったこともあり、最初は正直なところ不安も大きかったです。 どんな風に接していいのかも分からないですし、現場が受け入れてくれるのかという懸念もありました。
また、その当時ちょうど技能実習制度の話も聞こえてきていましたが、あまり良い噂も聞きませんでしたし、私たちの勉強不足もあってどういう状況なのかもわかっていませんでした。 なので、実はSEIJOさんにお話しを伺ったときも、一度は利用を見送ったんです。
―その後改めてサービスの利用を決断されたんですね
その後もご縁があり、再度ご提案いただいた際にサービスの利用を決心しました。留学生が日本に来るまでに時間があったので、職員ともしっかり話をしました。
留学生には学校でしっかり学びながら働いてもらって、3年後には自社の職員になるから、結果的には自分たちも楽になる。
そういう思いでみんなで取り組んでいこうね、というような話ですね。
職員にももちろん不安はありましたが、理解はしてくれました。
若いスタッフたちは逆に楽しみに思ってくれている面もあったみたいです。
この地域では、他の施設に先駆けた取り組みになったようでした。


外国人留学生受け入れ後の、
細やかなサポート対応が決め手でした
―他の企業との比較検討はされましたか?
正直に言うと、国内の人材の紹介会社と比較はしましたね。 同じように費用をかけた場合に、長期的な視点で考えたとき、人材投資にもつながる外国人留学生の採用の方が良いのではと判断しました。 紹介だと離職してしまうことが多く、人が変わることでまたいちから教育するとなると、利用者様に負担をかけてしまうんです。
また、技能実習生を採用する研修などにも行ってみました。 そのときは受け入れた後のサポートがない印象を受けたため、初めて外国人採用をするにあたってはあまり良い印象ではなかったというか、不安がありました。
―SEIJOをお選びいただいた理由を教えてください
外国人スタッフを受け入れるのが初めてだったので、しっかりとサポートしていただけるのか、まず最初に確認しました。
私たちも気になることはどんどん意見させていただいて、SEIJOさんとは隔たりのないコミュニケーションをとらせていただきました。
―具体的にどういった点が気になりましたか?
留学生の方はこれまでと住んでいる環境が違うので、生活面でのサポートは特に気になっていました。例えば病気になったときや怪我をしたときに、病院に行けるのか。
こちらで事故があったら困りますしね。
SEIJOさんでは、実際に病院に連れて行ってくださったり、そういった細やかな対応も印象に残っています。
仕事に関してはアルバイトを通して学んでもらうことができますが、その前提として日本の習慣に慣れてもらう事が大切だと思っていました。
来たばかりの頃はまだ日本語もそこまでお上手じゃなかったので、こちらの言葉が伝わったのかどうかもわからない不安もありました。
そういうことも含め、日本での生活に慣れるためのサポートをしっかりとお願いできるところが一番の決め手だったと思います。

3年の留学期間でコミュニケーションも円滑に
学生にとっても職員にとっても重要な時間
―実際にサービスを利用されていかがですか?
3年間の留学中はアルバイトとして雇用して、その後ようやく社員になってもらいますが、最初は3年間の育成期間は長いなと思っていました。
でも実際に経過するとあっという間でしたね。
逆にその3年があったから私たちも一緒に働くことに慣れることができたと思います。
国内の新卒スタッフの場合は、やはり初めての仕事ということで緊張してしまいますが、3年間のアルバイト期間があるおかげでコミュニケーションもうまくとれるので、就職後もスムーズでした。
―元々の人材課題は解決されましたか?
人員計画に関しても、確実に来年何人入るかということが分かっているので計画が立てやすいですし、職員も安心できるかなと思ってます。
国内での人材不足は加速していますので、今後は外国人採用を増やす方向になっていくと思います。
今いる職員の入れ替わりは、やっぱりありますからね。
―元々の課題以外で何か利点があれば教えてください
4月から本採用になったスタッフが2名いるので、今からまたいろんな点が見えてくるのかなと思ってます。
ただ、元々いた職員がいろいろ話しかけたり、真剣に教えてくれていますね。
新しいスタッフが入ったことが人を教育するモチベーションにもなっていて、そういう面でもよかったなと思います。
利用者様の反応も気になっていて心配していましたが、ほとんど抵抗はないようでした。外国人スタッフが優しい声掛けをしてくれているからかもしれません。

企業全体として成長をサポートしてあげる
といった姿勢が大切
―SEIJOのサービスに合う企業はどのようなところだと思いますか
まずは、介護事業のような“ヒト対ヒト”の対人サービスが向いていると思います。
外国人スタッフは自分の国を離れて日本にきているので、どうしてもナーバスになってしまうところもあるんじゃないかな。
だから機械的な会社だときついかもしれません。
私たちのような施設にとっては、職員が辞めていくことが、利用者様にとっても大きなマイナスなので、定着してずっと仕事を続けてくれる社員が必要な企業には合うと思いますね。
また、私たちが留学生を選ぶときには、自分の国にいたときに生活の一部として、自宅などで自分のおじいちゃんおばあちゃんのお世話をしていた人たちを積極的に選んでいます。
実際に仕事をしたときに、まったく不慣れだったり、やってみた後で「嫌いな仕事だった」と思われると、長続きしないと思うからです。
同じように、留学生や外国人雇用を受け入れる企業は、任せる仕事を本人が難なく取り組めて、企業全体として成長をサポートしてあげるといった姿勢が大切になると思います。
そういった姿勢で外国人を受け入れられる企業であれば、業種に関係なくSEIJOさんのサービスはおすすめしたいですね。